近日中，Bloomage Biotechnology(华熙生物（688363.SH）)の子会社“华熙生物科技（海南）有限公司”とロート製薬株式会社、株式会社バイオミメティクスシンパシーズ(Bio Mimetics Sympathies（BMS）)、中国海南島において、再生医療用途の培地事業を行う合弁会社を設立することとなりました。合弁会社は海南省海口市の国家ハイテクゾーンに設立する予定で、再生医療技術と細胞培養用培地の研究開発、製造、および販売を主要事業とします。
力を合わせて再生医療に参入
海南自由貿易港は、Bloomage Biotechnologyの経営戦略における重要な1つです。 2020年末に、Bloomageは海南自由貿易港にBloomage Biotechnology工業団地を建設しました。2022年には海南省の重要プロジェクトリストに採択されました。
合弁会社は工業団地に入り、間葉系幹細胞培養液（Mesenchymal Stem Cell: MSC）の分野を優先して開発する予定です。 Bloomage Bioは、工業団地内に再生医療関連製品の生産ラインを建設し、合弁会社が研究開発から工業化および商業運営までの産業チェーンを形成するのを支援します。
さらに、工業団地は、GMPレベルを満たす細胞培養培地生産ラインへの投資を行い、将来の合弁会社の関連製品の生産をサポートし、中国のバイオ医薬品業界向け付加価値の高い高性能な細胞培養シリーズ製品を提供を目指し、中国の医療業界の発展を支援します。
合弁会社の設立において関係各社と戦略パートナーシップを締結し、それぞれの強みを最大限に活用し、再生医療技術を活用し、技術的な障壁を打ち破り、中国における再生医療分野の発展を推進するために、鋭意取り組んでまいります。Bloomageは正式に再生医療の分野に参入し、基礎となる研究開発と技術革新における強みをさらに発揮し、海南自由貿易港の開発に強い勢いをもたらすことが期待されています。
重点配置， 「生物コアチップ」を着目
細胞培養液は、世界の生物医薬品業界の核心的な存在であり、生物製剤の調製と製造は、細胞培養液に大きく依存しています。 同時に、細胞培養液は、生物学および医学の分野における科学的研究のための重要な消費材でもあります。
近年、世界のバイオ医薬品産業の急速な発展とCovid-19の影響により、抗体医薬品、ワクチン、細胞療法製品の研究開発は急速な成長傾向を示し、生物製品の産業、および培養液の市場需要は大幅に増加しています。世界の細胞培養培地の総市場規模は、2028年に82.4億米ドルに達すると予測されています（データソース：Huajing Industrial Research Institute）。 また、中国国内製造や海外医療市場の拡大も、今後の細胞培養液の重要な成長点となるでしょう。イノベーション企業として、Bloomageは合成生物技術をベースに、常に科学技術を企業開発の基盤と見なし、基礎研究と応用基礎研究への継続的な投資を主張し、微生物発酵、酵素分解、クロスリンクなど多数の核心技術を持ち、20年以上の生物製薬経験により、最先端の工業化能力を持っています。
今回の再生医療および細胞培養培地産業の参入は、Bloomageの基礎科学研究にもう1つの重要な戦略的レイアウトです。これにより、Bloomage Bioの主要な技術マトリックスがさらに充実し、科学研究と競争上の優位性が強化され、業界の首位を目指します。同時に、この動きは、中国の再生医療および細胞培養産業の技術力をさらに強化し、バイオテクノロジーの分野における国家の「科学技術力」戦略の実施を支援します。
■ ロート製薬株式会社
経営総合ビジョン2030「Connect for Well-being」を掲げ、ＯＴＣ市場トップシェアである目薬などの医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売に加え、事業拡大領域のひとつとして再生医療に注力しています。主に脂肪由来の間葉系幹細胞を使ったアンメットメディカルニーズに対応する治療を目的とした研究を行い、その開発課程で生まれた動物・ヒト由来成分を含まない培地(AOF培地)の製造販売を行っています。
■ 株式会社バイオミメティクスシンパシーズ特定の疾患に対する有効性を高めた細胞を培養する培地の開発に強みを持つ再生医療企業です。当社が有する培地は、ヒトまたは動物由来原料を使用しない安全で有効な培地であることが特徴で、培養技術の提供を通して再生医療の発展に貢献する企業です。当社は、長年に渡り蓄積した間葉系幹細胞の培地開発ノウハウを生かし、外部企業からの受託開発を手掛けるとともに、自社開発の高付加価値の培地等のライセンス導出を行なっています。